(株)秀建 編集部
2025.6.6
【事例付き】おしゃれな内装の
ホテルにするポイントとは?
お客様に選ばれるホテルにするためには、押さえておくべき大事なポイントがあります。
このコラムでわかること
●ホテルの内装は顧客満足度に影響を与え、間接的に経営に影響を与える重要な要素
●ホテルの内装をおしゃれに見せるためには、まずはコンセプトを明確にさせることが重要
●ホテルの内装施工会社を選ぶ際には「提案力」の有無を見極めるのがポイント

ホテルの内装が重要視される理由
ホテルの内装が重視される理由として、次に挙げる2点があります。
- 集客・売上の向上に影響するため
- 顧客のニーズを満たすため
それぞれの理由について、以下の段落で詳しく解説します。
集客・売上の向上に影響するため
ホテルの内装が重要視される理由のひとつは、顧客満足度に影響を与える要素であり、結果として集客や売上にも関係してくるためです。
ホテルの内装がターゲット層にマッチすれば、顧客満足度は高まりやすくなります。
顧客満足度が高まると、リピーターになってくれる可能性が高くなり、口コミやSNSで良い評価が拡散されれば、新規顧客の獲得にもつながります。
このように、ホテルにとって内装は間接的に集客や売上の向上につながる重要な要素と言えるでしょう。
ホテルのコンセプトやターゲットに合った魅力的な内装デザインにすることが、結果としてビジネスの成功につながるのです。
顧客のニーズを満たすため
お客様に選ばれるホテルにするためには、顧客のニーズに応じたホテル内装にすることが重要です。
たとえば、非日常を求めて観光客が訪れるリゾートホテルであれば、リゾート感やラグジュアリーな雰囲気の内装が求められるでしょう。
一方、出張などで宿泊する人が多いビジネスホテルでは、仕事の疲れを癒やす清潔で快適な内装空間が好まれます。
また、家族旅行や女子旅など、ビジネス以外の利用も想定される場合は、広めの部屋など、多様なニーズに対応できる内装を検討する必要があります。
ホテルの内装をおしゃれに見せる上で大事なポイント
ホテルの内装で大事なポイントは、主に5つあります。
- 快適性と清潔感を意識する
- お客様目線を意識した動線にする
- 空間に統一感を出す
- コンセプトをはっきりさせる
- 非日常を感じさせる演出を意識する
- 競合との差別化ポイントを盛り込む
以下の段落で、それぞれのポイントを解説していきます。
快適性と清潔感を意識する
ホテルは、お客様が快適に過ごせる空間であることが大事です。
その点はリゾートホテルでも、ビジネスホテルでも共通しています。
また、ホテルの内装の設計段階においては「清潔感」も考慮すべきポイントのひとつです。
ホテル内装の設計でいう清潔感とは、清潔さを感じさせる配色や素材選び、汚れが目立ちにくく手入れがしやすい床材や壁材の採用、掃除しやすい家具の配置などの工夫を指します。
見た目のデザイン性が高くても、メンテナンス性に欠ける内装になってしまうと、清潔な状態を維持するのが難しく、結果的に顧客満足度の低下につながってしまう可能性があります。
お客様に選ばれるホテルにするためには、快適性とともに、清潔さを維持しやすい設計や素材選びも検討し、バランスのとれた空間づくりを目指しましょう。
お客様目線を意識した動線にする
おしゃれなホテルの内装にするためには、見た目のデザイン性ではなく、実際に利用するお客様の動きやすさを考慮した動線にすることも重要です。
動線設計はおしゃれな内装と一見関係ないように思えますが、お客様が心地よく使えるよう計算された動線設計ができてはじめて、見た目と実用性のバランスが取れた「本当におしゃれなホテル内装」が実現します。
たとえば、客室内での移動がスムーズになるように、ベッドや家具、収納などの配置に無理がないかを見直したり、デスク周辺の作業スペースやコンセントの位置にも配慮するなど、お客様が「使いにくい」「動きにくい」と感じさせないような動線を検討しましょう。
「おしゃれ」である上に、「洗練されている」という印象につながります。
空間に統一感を出す
おしゃれなホテルにするためには、空間に統一感を出すことも大事です。
1つ1つのパーツがおしゃれであっても、統一感がなかったりバランスが悪かったりすると、良さを十分に発揮できません。
壁や床に使う素材や色味を合わせる、色が違っても素材をそろえることで統一感を出すなど、統一感の持たせ方にはバリエーションがあります。
細部にもこだわり、ロビーから客室に至るまでつながりが感じられるよう、空間に統一感を出すことがポイントです。
コンセプトをはっきりさせる
ホテルの内装を考えるうえで、コンセプトをはっきりさせることも重要です。
ラグジュアリーや和モダン、シンプルモダンなど、コンセプトはホテルによってさまざまですが、コンセプトがはっきりしているホテルはお客様の印象に残りやすいからです。
逆にお客様がホテルに抱いているイメージと実際の内装がずれていると、顧客満足度が低下する可能性があります。
コンセプトに沿って内装をそろえていくことでお客様の宿泊体験の価値が向上し、ホテルのイメージ構築にも役立ちます。
非日常を感じさせる演出を意識する
普段は体験できないような非日常感を味わえるのが、ホテルならではの環境です。
そのため、内装を作り込んでいく際は、非日常感を演出できる要素を盛り込む必要があります。
たとえば、観光が目的で訪れるリゾートホテルなら、広さを感じられるベッドルームやラグジュアリーなシャンデリアのあるダイニングなど、一般家庭にはないような空間を提供するのもいいでしょう。
都会のホテルでも、落ち着いた色調や間接照明にすることでリラックスできる空間を演出できます。
和の趣を演出しつつ、モダンなデザインも取り入れるなど、コンセプトに沿ったうえで非日常感を演出することが大事です。
競合との差別化ポイントを盛り込む
ライバルとなる近隣のホテルと同じような内装では、お客様の獲得が難しくなる場合もあるため、差別化ポイントを盛り込む必要があります。
価格やサービスなどで差別化するのが難しくても、内装のデザインを工夫することで、お客様に良い印象を残すことは可能です。
たとえば、ホテル内のインテリアにこだわってみるのもいいでしょう。
地域の伝統工芸品やコンセプトに合うアート作品を取り入れるなど、競合との差別化を図り、独自性を演出することが重要です。
印象に残るホテルの内装にするためにこだわりたい要素
印象に残るホテルの内装にするためにこだわりたい要素として、次の5つがあります。
- 色彩
- 照明
- 素材
- アクセントになるアート
- アイテムや設備
それぞれの要素を表でまとめましたので、参考にしてください。
こだわりたい要素 |
ポイント |
---|---|
色彩 |
・暖色系や寒色系、アースカラーやダークカラーなど色彩で受ける印象は変わる ・コンセプトに合った色でまとめることがポイント ・差し色を加えるのもおすすめ |
照明 |
・コンセプトに応じた照明にすることが大切 ・間接照明を用いると光り方が柔らかく、リラックスできる空間になる ・照明の色味や明るさを空間の色彩と組み合わせることで、より効果的な空間づくりができる |
素材 |
・素材によって空間のイメージは違ってくる ・大理石やレザーなどは高級感の演出に役立つ ・ナチュラル感のある自然素材を用いるとリラックスできる雰囲気になる |
アクセントになるアート |
・アートはホテルの内装に彩りを添え、空間に独自性や印象を加える効果がある ・コンセプトに合ったものを効果的に配置することが重要 |
アイテムや設備 |
・使いやすさとデザイン性を両立したアイテムを選ぶことが、快適で洗練された空間づくりのポイント ・動線を妨げないテレビや視覚的な奥行きを生むウォールミラーなどのアイテムや設備がおすすめ |
ホテルの内装デザイン事例
ホテルの内装を具体的にイメージできる実例を以下の段落で5つ紹介します。
- 機能性とデザイン性を兼ね備えたナチュラルモダンの内装
- 千葉ロッテマリーンズの世界観を反映した遊び心のある内装
- オフィスから生まれ変わったスタイリッシュな内装
- オーシャンビューのロケーションを意識した内装
- 京都祇園にふさわしい大人の隠れ家的な内装
それぞれ詳しく見ていきましょう。
機能性とデザイン性を兼ね備えたナチュラルモダンの内装
JR水戸駅直結の「ホテル テラス ザ ガーデン水戸」の事例で、秀建は5~12階の客室・共用部の改修工事を担当しました。
「笑顔で過ごせる場所でありたい」というコンセプトのもと、水戸市の木である梅や水戸の花である萩をアートクロスに取り入れています。
スタイリッシュながら、客室はナチュラルな雰囲気の落ち着ける空間にリニューアルされました。
千葉ロッテマリーンズの世界観を反映した遊び心のある内装
「ロッテシティホテル錦糸町」の1室を改装する設計・施工を秀建が担当しています。
千葉ロッテマリーンズのサポーターから要望を受け、球団の世界観を反映したコンセプトルームが完成しました。
室内はチームカラーの黒と白を基調とし、スタジアムを思わせるグリーンのカーペットが映える客室です。
壁全体に展開されたヘッドボード上のグラフィックも、宿泊者にインパクトを与えます。
オフィスから生まれ変わったスタイリッシュな内装
もともとオフィスとして使われていた建物を簡易宿泊施設としてリニューアルした事例で、秀建は設計・施工を担当しました。
4階はワンフロアが24時間使用可能な広々としたラウンジフロアで、無線LANも完備しています。
また、ノートパソコンの利用も可能なUSB付きコンセントがラウンジにも備わっているなど、ビジネス利用のニーズを満たしつつ、黒を基調としたモダンな内装です。
オーシャンビューのロケーションを意識した内装
鹿児島県枕崎市にある「Ocean Hotel Iwato」のスイートルームの設計・施工事例です。
東シナ海を一望できるオーシャンビューのロケーションを活かし、海に面した部分に半露天風呂を設置しました。
リゾート感のある家具を取り入れつつ、落ち着いた雰囲気の内装です。
ゆったりくつろげる和室部分を含め、広々とした空間作りが意識された客室になっています。
京都祇園にふさわしい大人の隠れ家的な内装
「ホテル祇園 一琳」の1階エントランスと、地下1階ロビーの改修工事を秀建が担当した事例です。
京都祇園の地にふさわしい空間作りにこだわり、和の素材がふんだんに用いられています。
エントランスやロビーには洗練された和の趣があふれ、かつスタイリッシュな内装です。
やわらかな明かりが大人の隠れ家的な雰囲気を醸しだし、ゆったりとくつろげる空間になっています。
ホテルの内装施工会社を選ぶ際のポイント
内装を依頼する施工会社選びでは、4つのポイントに注意してください。
- ホテルの内装に関する専門知識がある
- ホテルの内装を手がけた施工実績がある
- 全国どこでも柔軟に対応できる
- 提案力がある
- 設計から施工、アフターサポートまでワンストップで対応できる体制がある
それぞれ以下の段落で詳しく解説していきます。
ホテルの内装に関する専門知識がある
ホテルの内装では、一般的な住宅や店舗などの建物とは違った知識が求められます。
同じ施工会社といっても、それぞれ得意分野が異なる場合もあるため、ホテルの内装に関する高い専門性を持っているかどうかを把握しておくことがポイントです。
ホテルの内装を手がけた施工実績がある
内装の工事を依頼する施工会社には、ホテルの内装を手がけるための施工技術も求められます。
希望する内装に仕上げてもらうためにも、実際にどのくらいホテルの内装を手がけた実績があるのか確認することが大事です。
過去の実績を見れば、どういう工事をしてくれるのか参考にもなるでしょう。
施工実績の多さは信頼にもつながるため、ホテルの内装を施工した実績も判断材料のひとつにしてください。
全国どこでも柔軟に対応できる
理想を叶えてくれそうな施工会社を見つけても、エリアが対応していなければ依頼できないかもしれません。
秀建では全国の協力企業ネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国どこでも柔軟に対応しています。
理想にあった施工会社を見つけるためにも、全国対応しているかどうかをチェックしてください。
提案力がある
内装施工会社を選ぶ際には、提案力の有無も重要なポイントです。
「こんな内装のホテルにしたい」という希望を汲み取ったうえで、専門的な視点からプラスアルファの提案をしてくれる会社であれば、より理想に近い内装に近づけることができます。
打ち合わせの中で提案力の有無を見分けるのはなかなか難しいと思いますが、簡単に見分ける方法の1つが「設計部門を持っているかどうか」です。
自社内に設計部門を持っている内装施工会社は、自社で様々な提案と施工をワンストップで行っているため、その知見から的確な提案をしてくれる場合が多いです。
設計から施工、アフターサポートまでワンストップで対応できる体制がある
設計から施工、アフターサポートまで、ワンストップで対応できる体制が整っているかどうかも確認してください。
ホテルの内装工事では設計から施工まで多くの業者が関わるため、別々の業者に依頼すると情報の共有に時間がかかったり、コストがかさんだりします。
ワンストップで対応できる施工会社であれば、スムーズな進行とイメージのずれを防げるでしょう。
内装のポイントを押さえて選ばれるホテルにしよう!
顧客満足度に影響をおよぼすホテルの内装では、快適性と清潔感、統一感が大事なポイントです。
また、コンセプトをはっきりさせたうえで非日常感を演出したり、競合との差別化を図ったりしなければなりません。
おしゃれなホテルは色彩や照明、素材やアクセントになるアートなどにもこだわって内装デザインを作り込んでいます。
「秀建」は内装工事をはじめ、幅広い業務領域の対応が可能であり、ホテルの内装にも豊富な実績と施工ノウハウを持っています。
全国対応可能なネットワークも有しているため、ホテルの内装工事なら秀建にご相談ください。