(株)秀建 編集部
2026.1.28
銭湯リノベーションで新たな価値を創出!メリットや成功事例を解説
銭湯は昭和中期に最盛期を迎えて以降、家庭風呂の普及や経営者の高齢化などを背景に店舗数・利用者数が長期的に減少してきました。
全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会が行った調査によれば、組合加入銭湯数はピーク時の1968年に約1万8,000軒ありましたが、2025年時点では約1,562軒と9割も減少しています。
こうした状況の中でも、若い世代のサウナブームや街の文化資源としての銭湯が評価され、リノベーションを通じて黒字化や地域活性に成功する事例も増えています。
銭湯をリノベーションすることは設備の更新だけではなく、地域の魅力づくり・新規顧客の獲得・収益性の向上を実現できるチャンスです。
この記事では、銭湯リノベーションのメリットや空間づくりのポイント、成功事例を解説します。
このコラムでわかること
● 銭湯リノベーションは、設備更新にとどまらず「集客回復・差別化・新規顧客獲得」につながる経営改善策
● 空間価値を高めるには、既存の味わいを活かしつつ、テーマ設定やサイン・照明・動線などを総合的に見直すことが重要
● 成功させるには、銭湯・温浴施設の施工実績があり、設計〜施工〜アフターまで一貫対応できる会社選びがポイントとなる
銭湯をリノベーションするメリット

銭湯のリノベーションにはさまざまなメリットがあります。
主なメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 集客減少への対策になる
- 競合との差別化を図れる
- 新しい顧客層にアプローチできる
- 運営コストを削減できる
- 施設の安全性を向上できる
それでは、各メリットについて順に見ていきましょう。
集客減少への対策になる
長年営業を続けた銭湯では、建物や設備の老朽化、サービスが時代のニーズに合わなくなったことなどが原因で、利用客が減少してしまうケースが少なくありません。
しかし、リノベーションを行えば落ち込んだ集客を回復・改善できる可能性があります。
設備を一新して清潔さ・快適さを高めたり、現代的で魅力的なデザインに生まれ変わらせたりすることで、常連客が「久しぶりに行ってみようか」と戻ってきやすくなり、新規の来訪者も呼び込みやすくなるからです。
また、リニューアルオープン時の話題性も集客のチャンスとなります。
新しくなった設備やサービスを求めて来訪したお客様がリピーターになれば、継続的な集客力アップにもつながるでしょう。
競合との差別化を図れる
昨今は都市部を中心に新しいスーパー銭湯やスパ施設、サウナ特化型の施設など競合が増えており、従来型の銭湯は特色を打ち出さなければ埋もれてしまいがちです。
そこで、リノベーションによって独自性のある設備や演出を導入すれば、競合他店との差別化が可能です。
たとえば、北区王子の「COCOFURO かが浴場」は事業継承に伴うリニューアルで本格的なフィンランドサウナを新設しました。
特に男性サウナ室は巨大で迫力満点であり、さらに照明・風・音を駆使した派手な演出の「ミュージックロウリュ」を導入するなど、他にはない特別なリラクゼーション体験を提供しています。
水深90cmの冷水風呂も備え、ロウリュで火照った身体をしっかりクールダウンできる設計です。
このように従来の銭湯のイメージにとらわれない新サービスやユニークな設備を取り入れることで、「この店ならでは」の体験価値を生み出し、お客様の印象に残すことができます。
結果として競争力向上も期待でき、利用者から選ばれる銭湯へと成長できるでしょう。
新しい顧客層にアプローチできる
リニューアルを機に、それまで銭湯を利用していなかった新たな顧客層を取り込めるのもメリットです。
特に若年層や女性客、訪日観光客(インバウンド)などにアピールするには、現代的なデザインや清潔感への配慮が欠かせません。
たとえば、空間を一新して「清潔で安心して過ごせる」雰囲気に変えることで、若い方や清潔感を重視する女性でも居心地よく利用できる銭湯になったケースもあります。
また、昨今のサウナブームに乗じてサウナ設備を充実させた銭湯は、「サウナ目当て」の新規顧客を取り込む例も増えています。
これまで取り込めなかった層へのアプローチができることで新規顧客の獲得につながり、リピーターとなる可能性も期待できる状況です。
さらに、英語や多言語のサイン整備や日本文化を感じられる演出を加えれば外国人観光客にも訴求でき、インバウンド需要を取り込める可能性があります。
運営コストを削減できる
古い設備のままで営業を続けている銭湯では、給湯ボイラーやポンプ、照明といった機器の効率が悪く光熱費が過大になりがちです。
また、断熱や配管の古さゆえに無駄なエネルギーロスが生じているケースもあります。
リノベーション時に古い設備を最新の省エネ設備に更新することで、水道光熱費などランニングコストの大幅に削減できるかもしれません。
電気代のかさむ照明も、LED化すれば消費電力を削減可能です。
設備投資を単なる「コスト」ではなく「未来への投資」と考えることで、省エネや省力化が進み、最終的には経営の安定にもつながるでしょう。
施設の安全性を向上できる
築年数の経った銭湯では、配管の腐食や漏水、電気系統の老朽化、床のひび割れなど、表面からは分かりにくい不具合が進行しているケースも少なくありません。
リノベーションによって建物や設備を現行の安全基準に合わせて改善することで、施設全体の安全性を引き上げることができます。
さらに、老朽化した設備を一新することで衛生面のリスク低減も期待できます。
腐食した配管を新調すれば漏水事故の心配がなくなり、ろ過装置や換気設備をアップデートすれば、水質改善や換気効率の向上につながり、快適な環境を維持できます。
銭湯のリノベーションで空間価値を向上させるには?

銭湯を改修する際、単に設備を新しくするだけでなく空間そのものの価値を高める工夫を凝らすことで、魅力的な施設へと生まれ変わらせることができます。
ここでは、銭湯リノベーションで空間の価値を高めるための工夫として、検討してみたいポイントを7つ紹介します。
- 既存の雰囲気を活かしたデザインにする
- 利用者層に合わせたテーマを設定する
- サイン・照明にこだわる
- お客様の記憶に残るようなアートや内装で差別化を図る
- 清掃しやすい素材で衛生面に配慮する
- 動線設計を整える
- バリアフリー化を考える
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
既存の雰囲気を活かしたデザインにする
古い銭湯には、長年地域の人々に親しまれてきた独自の風合いや趣があります。
リノベーションでは、こうした魅力を安易に取り払うのではなく、あえてデザインに取り入れることで、「ここでしか味わえない」空間をつくり出すことができます。
たとえば、既存の木造建築の構造を生かし、柱や梁の見せ方を工夫して温かみを表現したり、昔ながらのタイル絵や装飾をアクセントとして残したりする方法があります。
実際に、新宿区の「松の湯」改修では、先代が描いた富士山のペンキ絵を露天風呂エリアにそのまま残し、親子で利用できる洗い場ブースなど新設部分と調和させています。
また、中野区の「天神湯」では、「木造銭湯の原イメージの継承」をコンセプトに掲げ、銭湯絵師による富士山と金魚の壁画、カニ形の排水口、紅葉柄のすりガラスなど象徴的な意匠を受け継ぎました。
このような配慮により、常連のお客様は「昔の面影が残っていて落ち着く」と安心でき、新しく訪れる方にとってはレトロな雰囲気が新鮮な魅力となります。
空間の個性を無理に隠さず、その良さを引き出すデザインこそが、リノベーション成功のポイントといえるでしょう。
利用者層に合わせたテーマを設定する
リノベーションでは、まずターゲットとなる利用者層を明確にすることが欠かせません。
誰に来てほしいのかを定めることで、空間のテーマやコンセプトに一貫性が生まれます。
たとえば、若い世代を呼び込みたい場合は、ポップでモダンなデザインや、写真映えするネオン看板・アートを取り入れて話題性を高める方法があります。
また、女性客が中心なら、清潔感やプライバシーに配慮した更衣室・パウダールームの整備、柔らかい色調を使った内装でリラックスできる空間づくりが効果的です。
一方で、ビジネスパーソンが多い立地なら、「短時間で疲れを癒せる動線」や「落ち着ける休憩スペース」など、機能性を重視した設計が適しています。
重要なのは、狙ったユーザー層が「自分向けの空間だ」と感じられるように工夫することです。
テーマ設定が明確であれば、内装・サービスの方向性がぶれず、一貫性のある空間になります。
サイン・照明にこだわる
案内サインの見やすさや照明も利用者の満足度を左右する重要な要素です。
リノベーションの際には、館内外のサインを統一感のあるデザインで整え、誰もが迷わず行動できる環境を整備しましょう。
たとえば、入り口で男女ののれんが一目で識別できるよう照明を工夫したり、英語表記を添えて外国人にも分かりやすくしたり、浴槽・サウナへの導線に案内板を設置するなど、視認性を高める工夫が効果的です。
また、照明は空間の雰囲気に直結します。
具体的には、脱衣所や休憩スペースでは暖色系の光でリラックス感を演出し、洗い場や浴室では湯気の中でも安全に行動できる十分な明るさを確保するといった工夫が考えられます。
せっかくデザインを刷新しても、案内が分かりづらかったり照明が不十分だと魅力が半減してしまいます。
リノベーション時には、「視認性の高いサイン配置」と「空間コンセプトに沿った照明設計」を取り入れ、細部にまで配慮された快適な空間を目指しましょう。
お客様の記憶に残るようなアートや内装で差別化を図る
銭湯の魅力を高めるには、「記憶に残る体験」を生む空間づくりが欠かせません。
そこで有効なのが、アートや独自性のある内装デザインによる差別化です。
象徴的な富士山のペンキ絵は今も人気ですが、近年のリノベーションでは、伝統を尊重しながら現代的な感性で再解釈したアートを取り入れる例が増えています。
たとえば、ペンキ絵をスタイリッシュに描き直したり、タイル絵や装飾をアクセントとして活かすことで、空間に独自の世界観を持たせることができます。
さらに、現代アートやグラフィックアートを壁面に取り入れると、従来の銭湯のイメージを刷新でき、若い世代の関心を引きやすくなります。
白基調の内装に鮮やかなアートを一点配置するなど、シンプルな空間に遊び心を加える方法も効果的です。
近年では、壁面に映像アート(プロジェクションマッピングなど)を投影し、湯気や水の揺らぎと融合させる演出も登場しています。
空間自体が魅力として記憶に残る設計は、他施設との差別化につながり、リピートしたくなる銭湯づくりに効果的です。
清掃しやすい素材で衛生面に配慮する
銭湯やサウナは大量の湯水と湿気にさらされるため、常に衛生管理が欠かせません。
リノベーションでは、見た目の改善だけでなく、日々の清掃をしやすくする工夫が重要です。
たとえば、カビや水垢が付きにくい建材・仕上げ材を採用する、水はけを良くするために適切な排水勾配を確保する、モップやブラシが隅まで届くようシンプルな形状にするなどの工夫が考えられます。
なお、こうしたポイントは、設計・施工会社が施設の運用状況を踏まえて最適な仕様を提案してくれる場合が多いため、早い段階から相談しておくと安心です。
衛生的な環境を維持できれば、お客様が安心して入浴できるだけでなく、清掃の手間やコスト削減にも効果的です。
銭湯のリノベーションでは、「きれいに見せる」だけでなく「きれいな状態を保ちやすい」設計を意識することが大切です。
動線設計を整える
お客様が施設内をストレスなく移動できる動線設計は、快適な銭湯づくりの基本です。
リノベーション時には、玄関からフロント、脱衣所、浴室、休憩スペースまでの流れを見直し、混雑や無駄な動きを解消できるレイアウトに改善するのが良いでしょう。
たとえば、入店動線上に靴箱や券売機を適切に配置すれば、混雑時でもスムーズに受付できます。
脱衣所から浴室への入口は十分な幅を確保し、高齢者でも安全に出入りできるよう手すりなどを設置します。
浴室内では洗い場・浴槽・サウナ・水風呂の配置を工夫し、行き止まりや動線の重なりを減らすことが重要です。
「湯船→水風呂→休憩スペース」へ自然に移動できるレイアウトなら、温冷浴の流れも快適になります。
バリアフリー化を考える
高齢者、障がいのある方、小さなお子様連れの家族など、誰にとっても利用しやすい銭湯であることは、これからますます重要になります。
バリアフリーを意識したリノベーションは利用者層を広げ、収益も向上しやすくなるでしょう。
具体的には、段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床材の採用などが基本的な対策です。
玄関や脱衣所の敷居をスロープ化する、浴槽の出入り口に踏み台や手すりを設ける、浴室内のわずかな段差をなくすといった工夫が考えられます。
手すりは脱衣所の腰掛けスペース、シャワーブース、浴槽まわりなど要所に配置することで安心感が高まります。
銭湯のリノベーションを成功させた事例
実際にリノベーションによって見事に再生を遂げた銭湯の事例を5つ紹介します。
- 昔懐かしい趣を残しながらスタイリッシュに生まれ変わった銭湯
- 引き算の設計コンセプトでお湯にこだわった老舗銭湯のリニューアル
- 昔ながらのイメージを残して温冷交代浴が楽しめるレトロモダンな銭湯に
- 開放感のある庭も眺められるレトロポップがコンセプトの銭湯
- ショッピングモール内に究極のくつろぎ空間を提供する温泉施設
それぞれ異なるコンセプトや工夫で新たな魅力を創出しており、リノベーションのヒントが詰まっています。
それぞれの改修ポイントや成果を解説します。
昔懐かしい趣を残しながらスタイリッシュに生まれ変わった銭湯

北区王子にある「COCOFURO かが浴場」は、昭和の面影を残す旧・加賀浴場を受け継ぎ、現代的な感性でリニューアルした施設です。
内装はまるで海の家のような、開放感あふれるおしゃれなデザイナーズ空間。
それでいて、館内の随所に昔懐かしい銭湯らしさが漂う要素が丁寧に残されています。
浴場エリアには本格的なフィンランドサウナを新設。特に男性サウナ室は圧倒的なスケールで、訪れる人を魅了します。
さらに、照明・送風・音響を組み合わせた「ミュージックロウリュ」を導入し、時間になると華やかな演出とともに熱波を楽しめる点も特徴です。
水風呂は深めに設計され、ロウリュで温まった体をしっかりと包み込むように冷やせる仕様になっています。
こうした斬新な取り組みが話題となり、若いサウナファンから古くからの常連客まで、幅広い層から支持を集めています。
一方で、改装前から引き継いだ富士山のペンキ絵やレトロな体重計など、懐かしさを感じられるアイテムもあえて残し、長年の利用者への配慮も忘れていません。
2023年5月のリニューアルオープン以降は、平日の早朝から行列ができるほどの人気を集め、メディアでも注目される銭湯となっています。
引き算の設計コンセプトでお湯にこだわった老舗銭湯のリニューアル

新宿区落合の「松の湯」は、大正12年(1923年)創業の老舗銭湯が100周年を迎えるにあたりフルリノベーションされた事例です。
令和5年11月の改装では、昨今ブームのサウナをあえて設置せず、その分「お湯にこだわる」姿勢を打ち出しました。
具体的には、露天風呂に高温ジェット風呂、内風呂には中温・深めの主浴槽と浅めの副浴槽、さらに水風呂を加え、計4種類の浴槽を配置。
目的に応じてさまざまな入り方が楽しめます。
改装前から名物だった打たせ湯「松の湯の滝」も引き続き浴室内に残され、心地よい水音が響く癒やしの空間として受け継がれました。
脱衣所には親子で体を洗えるファミリーブースを新設し、男性露天スペースには先代主人が描いた富士山のペンキ絵を再設置するなど、温かみのある工夫も随所に盛り込まれています。
そして、今回のリニューアルを象徴するのが、ミニマル志向のコンセプトの「素銭湯」です。
「現代の銭湯に本当に必要な機能は何か」という原点に立ち返り、限られた床面積を最大限に活かすべく、不要な要素を徹底的に省く引き算の設計を採用しました。
シンプルながら必要十分な設備と質の高い湯にこだわる空間は、サービス過多になりがちな現代の入浴施設にはない新鮮さがあり、「また訪れたい」と思わせる本質的な心地よさを実現しています。
その結果、松の湯はリニューアル後、地元の常連だけでなく遠方から訪れる若い入浴ファンも増え、「サウナがなくても行列ができる銭湯」としてメディアから注目される存在となりました。
昔ながらのイメージを残して温冷交代浴が楽しめるレトロモダンな銭湯に

中野区にある「天神湯」は、昭和5年(1930年)創業の歴史ある銭湯を、レトロモダンなデザインへと刷新した事例です。
昭和・平成・令和の三時代を通して地域に愛されてきた天神湯は、施主の「昔ながらの銭湯の雰囲気をできるだけ残したい」という想いを基に、設計コンセプトを「木造銭湯の原イメージの継承」と定めて改装が行われました。
そのコンセプトの通り、改修では既存の構造材を可能な限り再利用。
さらに、銭湯絵師・丸山清人氏による富士山と金魚の迫力あるペンキ絵、カニ型のレトロな排水口、紅葉模様のすりガラス窓など、象徴的なパーツが丁寧に残されています。
改修前は長らく止まっていた柱時計(ボンボン時計)も、リニューアル後に元の場所へ戻したところ、再び動き始めたというエピソードもあり、「時を刻み直した銭湯」として象徴的な存在となっています。
一方で、設備面は現代仕様へしっかりアップデート。
広々とした浴槽としっかり冷えた水風呂を備え、温冷交代浴(交互浴)がしやすい環境が整いました。
照明や内装材も刷新され、明るく清潔感のある快適な浴室空間へと生まれ変わっています。
その結果、昔からの常連客からは「懐かしい雰囲気が残っていて嬉しい」と好評を得る一方、初めて訪れる若い利用者からは「レトロでかわいい」と話題になるなど、幅広い世代に親しまれる魅力的な銭湯となりました。
開放感のある庭も眺められるレトロポップがコンセプトの銭湯

江戸川区の「吉野湯」は、2020年9月にリニューアルした銭湯で、「レトロポップ」をコンセプトに掲げたユニークな事例です。
昔ながらの下町銭湯の風情を大切に残しつつ、モダンなデザイン要素を融合させることで、懐かしさと新しさが同居する空間に仕上がっています。
改修ではまず浴槽ラインナップを強化しました。
新たに高濃度炭酸泉を導入したほか、座って入れるジャグジー風呂(座風呂)、マッサージバス、電気風呂などバラエティ豊かな浴槽を設置し、「熱湯好き」のために高温浴槽も別に用意しています。
一方で水風呂は薄く青みがかった井戸水の源泉かけ流しとし、天然の柔らかい肌触りが楽しめるようにしました。
内装デザインはポップな色使いやネオン調のサインを取り入れつつも、要所に昭和レトロなタイル模様や古典的な「ゆ」の文字看板を配しており、昔ながらの雰囲気とポップな遊び心が絶妙にミックスされています。
館内全体の雰囲気をイメージチェンジした温浴施設

東京・神奈川・埼玉を中心に展開する日帰り温浴施設「おふろの王様」の事例です。
開業から20年以上が経過した志木店では、2025年に館内を全面リニューアルし、空間全体のイメージを一新しました。
今回の改装では、特にサウナ機能の強化がポイントとなっています。
空調設備機器や温浴設備機器の更新に加え、有料岩盤浴ゾーンでは岩盤浴ウェアの新調やエリア構成の見直しが行われました。
岩盤浴エリアには、室温66℃のミュージックサウナ「Heat Wave」を新設。
毎時15分と45分に音楽が流れる仕組みとなっており、低温ながらも飽きずに楽しめるサウナ体験を提供しています。
また、同エリアにはコワーキングスペースやドリンクバーも新設され、サウナと仕事・学習を組み合わせた現代的な利用にも対応しています。
設備と空間の両面を刷新することで、短時間利用から長時間滞在まで幅広く対応できる温浴施設へと生まれ変わりました。
銭湯のリノベーションを成功させる設計・施工会社選びのポイント

銭湯のリノベーションを計画する際、どの設計・施工会社に依頼するかはプロジェクトの成否を左右する重要な要素です。
発注先を選定するにあたり、特に次のポイントに着目するとよいでしょう。
- 銭湯のリノベーションを手がけた実績があるか
- 設計から施工、アフターサポートまでワンストップ対応できるか
- 全国対応しているか
3つの観点ごとに詳しく解説します。
銭湯のリノベーションを手がけた実績があるか
まず重視したいのが、依頼しようとしている業者に銭湯や温浴施設ならではの施工実績・経験があるかという点です。
銭湯の改修には、一般的な建物のリノベーションとは異なるノウハウが必要です。
具体的には、浴槽の防水・給排水工事、大型ボイラーやろ過装置の更新、サウナの温度管理や換気設計、防滑床材の施工などがあります。
実績豊富な業者であれば、こうした銭湯特有の設備要件や構造制約、法規制への対応に精通しており、過去の知見を活かして的確に工事を進めてくれます。
施工事例の中に公衆浴場の改修案件が含まれているか、公式サイトでチェックしてみると安心です。
また、可能であれば実際に依頼しようとしている業者が手掛けた銭湯に足を運び、仕上がりの品質や使い勝手を確認してみるのも有益です。
設計から施工、アフターサポートまでワンストップ対応できるか
依頼先が設計・施工・アフターケアまで一貫して対応できる体制かどうかも注目すべきポイントです。
設計・施工をワンストップで請け負える会社であれば、企画段階から現場までの情報共有がスムーズになり、プロジェクト全体を通して認識のズレが生じにくくなります。
たとえば、設計者が描いたイメージを施工担当者が正確に汲み取りやすく、工事中の設計変更にも柔軟に対応が可能です。
また、内装デザインと設備計画のすり合わせがしやすいため、デザイン性と機能性の両立した空間になりやすいというメリットもあります。
さらに、施工後のアフターサポートまで一社で面倒を見てもらえれば、万一不具合が生じた際もスピーディーに対処してもらえて安心です。
全国対応しているか
銭湯の改装案件は都市部だけでなく地方にも多く存在します。
近くに適任と思える業者が見当たらない場合でも、全国対応可能な施工会社であれば相談に乗ってくれる可能性があります。
全国展開している業者や、各地域に協力会社ネットワークを持つ業者なら、遠方の現場でも柔軟に対応できる点が強みです。
たとえば、関東の会社でも全国拠点のパートナーと連携して施工実績を積んでいるところもあります。
また、多店舗経営を視野に入れている企業にとっても、同じクオリティで複数地域の施工を任せられるパートナーがいるのは心強いでしょう。
実際、株式会社秀建は、全国の協力企業ネットワークを活用して事業展開しています。
このような体制がある会社であれば、遠隔地での現地調査から施工、開業後のフォローまでワンストップで対応してもらえるため、距離を理由に妥協する必要がなくなります。
銭湯の魅力を高めつつ、収益性も向上させるリノベーションを実現しよう!

古き良き銭湯文化を未来へつなぐためには、時代のニーズに合わせて変化を取り入れることが欠かせません。
リノベーションは、空間そのものの価値を見直し、長く愛される銭湯へと進化させられる機会です。
老朽化や利用者減少といった課題に対し、新しいデザインやサービスを導入することで、常連客にはより快適な環境を、若年層や観光客には「選ばれる理由」を提供できます。
こうした取り組みは地域コミュニティへの貢献にも直結し、施設運営の持続性を高めるうえでも重要です。
一方で、大規模改修には専門知識や綿密な計画が求められ、難しい局面も生じます。
そのため、経験豊富で信頼できるパートナーと協力することが不可欠です。
秀建はこれまで数多くの温浴施設を手掛けており、企画設計から施工、アフターサポートまでワンストップで対応できる体制を整えています。
「COCOFURO かが浴場」「松の湯」「天神湯」など、多彩なリノベーション実績を持ち、全国ネットワークによる柔軟な対応も可能です。
銭湯のリノベーションを検討されている方は、ぜひ秀建までご相談ください。