ジムの内装工事で考えるべきポイント|失敗しないコストダウン方法も

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ジムの内装工事で考えるべきポイント|失敗しないコストダウン方法も

この記事では、スポーツジムやフィットネスジムの新規開業にあたって、内装工事の基本的な考え方を詳しく解説します。

内装工事費用のチェックに役立つ内訳、失敗しないコストダウン方法などを掘り下げます。


コラムのポイント

・開業物件によって内装工事の費用が変動することもあるので、失敗を回避する物件の探し方も押さえておきましょう。

・ジムの内装工事は安易にコストダウンすると、クレームの原因になったりメンテナンス負担が増えたりするので要注意です。


ジム内装で考えるべきポイント

おしゃれなジムの内装

実際にジム内装を検討する際は、意匠性と実用性の2つの観点を考える必要があります。

利用したくなるような開放感や雰囲気

ジムのコンセプトやターゲットユーザーに合わせて、思わず利用したくなるような内装に仕上げることは大変重要なポイントです。

ジム選びでユーザーは機材の充実度や衛生面などさまざまなポイントをチェックしますが、内装の開放感や雰囲気も印象を左右する要素です。また気持ちよく汗をかける空間を提供することで、会員継続率にも影響するはずです。

エリア特性に合わせてジムのコンセプトをしっかり練り上げ、ターゲットユーザーに好まれる内装を考えましょう。

安全性・耐久性・防音性

ジムの内装はデザイン性だけでなく、実際の利用シーンを想定した安全性・耐久性・防音性なども考えなければいけません。

最近は幅広い世代の方がジムを利用するようになり、高齢の方を中心に事故やケガの報告も増えています。

参照元:消費者庁 高齢者のフィットネスクラブ等での事故が増えています!

滑りにくく衝撃でケガをしにくい床材を使うなど、内装側の工夫で事故を防止することも大切です。

またジムは多くの方が利用する場所ですから、摩耗や凹みに対する耐久性も求められます。2階以上の物件でジムを開業する場合、防音性も考えないと階下からのクレームリスクが高くなります。

はじめてジム開業を検討する方は、必ずノウハウのある専門家にアドバイスをもらいましょう。

 

ジム内装以上に物件選びも重要

ジムの内装工事前の物件選び

具体的に内装工事の見積もりを取る前の、開業物件選びも非常に重要なポイントです。ジム開業に適していない物件を選ぶと、内装工事の内容が増えて余計なコストが掛かってしまう可能性があるのです。

例えば防音性が低い物件を選んでしまうと、内装側で音を防ぐ工夫が必要になりコストが増加します。給排水や電気容量の要件を満たしていない物件も、内装工事以外の余計なコストが掛かる可能性が高いです。またジムの機材は重量のあるものも多いため、耐荷重など内装工事で解決できないトラブルが発生するリスクもあります。

このようなリスクを回避するためには、不動産会社だけでなくジムづくりのノウハウを持つ施工会社に相談するのが確実です。不動産会社の担当者は施工知識までは持っていないため、前述した内容をチェックしてもらうのは難しいでしょう。また施工会社にも得意不得意があり、ジムを手掛けたことがない会社では分からない内容も多いです。

なるべく早い段階でジム内装工事の実績がある施工会社に相談し、契約前に物件をチェックしてもらいましょう。専門家に物件を見てもらうことでトラブルを回避でき、ジムに向いている物件を選んで内装工事費用を抑えることにもつながります。

 

ジム内装工事の内訳

一口に内装工事と言っても、実際の内容は複数の項目が含まれます。大まかな内訳を把握しておくと、見積もりをチェックするときに役立ちます。

内装

おしゃれなジムの内装

壁紙やフロアマットなど、ジム内装の印象や耐久性を決める重要な項目です。壁紙や床材のグレードと面積によって費用が変動します。

防音性を高める必要がある建物や、意匠性にこだわる場合、内装工事の費用は高くなります。

什器建具

ジム内装のフロント

受付のカウンターやロッカー、休憩のベンチなどの什器建具も内装工事の内訳の一つです。ジムの営業方法や規模によって必要な什器建具が変わり、費用も変動します。例えばパーソナルジムなら受付カウンターなしで営業することも可能です。逆に設備やサービスを充実させる場合、什器建具費用は多めに見ておく必要があるでしょう。

電気/空調

ジム内装工事の空調・電気

ジム内の照明や空調といった電気工事も必要な項目です。元々物件に備わっている電気配線や空調設備を活用できれば、費用を抑えられる可能性があります。逆にスケルトン工事で1からジムをつくる場合、必要な工事が増え費用は多めにかかります。

給排水

ジム内装工事の給排水設備

トイレやシャワーなどに関わる給排水設備工事も、ジム内装工事の必須項目です。シャワー室の数や広さなどによって費用が変動します。

 

ジム内装工事の失敗しないコストダウン方法

失敗しないジム内装のコストダウン

新規開業にあたって初期費用はなるべく抑えたいものですが、ジム内装工事を安易にコストダウンすると失敗するリスクが高くなります。

次のような観点で、失敗リスクの低いコストダウン方法を上手に採り入れましょう。

コストパフォーマンスが高い素材や仕上げを選ぶ

ジムの内装工事でコストダウンする場合、ただ価格が安い素材や仕上げを選ぶのではなく、コストパフォーマンスが高いものをチョイスすることが大切です。

例えば単に安い床材を選んでしまうと、耐久性が低くすぐ表面が摩耗したり、器具で凹んだりするリスクが高くなります。安い建材を使って初期費用を抑えられたとしても、すぐボロボロになるようでは補修費用の方が高くつく可能性もあります。滑りやすい床材による怪我のリスク、清掃しにくい床材による人件費の増加なども考えられるでしょう。また防音性の低い床仕上げを選んでしまうと、階下からのクレームが発生するリスクが高くなります。

しかしはじめてジム開業を検討する方にとって、コストパフォーマンスの高い建材や仕上げ方法を見極めるのは難しいことです。サンプルを取り寄せて比較検討しても、実際に使ってみないと耐久性は分かりません。

耐久性・安全性・防音性・価格のバランスが取れた素材や仕上げを選ぶには、ジムの内装工事に詳しい施工会社のサポートが必要です。多くのジム施工を手掛けている会社なら、本当の意味でコストパフォーマンスが高い選択肢を熟知しているはずです。コストダウンを考える前に実績が多く信頼できる施工会社を探して、適切なアドバイスをしてもらいましょう。

床面積が200㎡を超えないようにする

ジムの物件選び段階で、床面積が200㎡を超えないようにするのも効果的なコストダウン方法です。

スポーツジムやフィットネスジムは建築基準法の「スポーツ練習場」に分類され、特殊建築物に該当します。特殊建築物とは多くの人が利用する商業施設や建物のことで、200㎡を超える場合用途変更の手続きが必要になります。例えば店舗や事務所などの建物を床面積が200㎡を超えるジムにつくり変えると、用途変更手続きが必要になるということです。

用途変更は建築確認申請の一種になるため、建築士に依頼するのが一般的で費用がかかります。物件選びと計画段階でジムの床面積が200㎡を超えないようにすることで、確認申請手続きや費用を節約できます。

 

ジム内装工事は実績の多い施工業者に相談しよう

飲食や宿泊などほかの業種と比べるとシンプルに見えるジムの内装工事ですが、注意すべきリスクも複数存在します。

リスクを回避し安定したジム経営をスタートするために、施工実績が多くノウハウのある施工会社に相談しましょう。

 

秀建のオフィス外観

私たち秀建は、店舗・商業施設づくりのプロフェッショナルとして多くのジム内装工事をお手伝いしてきました。

これまで培ってきたノウハウを基に、ジム開業に適した物件選びやコストパフォーマンスの高い内装材選定などのアドバイスが可能です。どのような業態のジムもお手伝いできますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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