ホテルにサウナを設置する方法と費用相場|見積もり・施工はどこに頼むべき?

温浴

ホテルにサウナを設置する方法と費用相場|見積もり・施工はどこに頼むべき?

2019年から続く第三次サウナブームはさまざまな業界にも波及し、ホテル・旅館を含む宿泊業界にも大きな需要とチャンスをもたらしています。

サウナ設備の有無やクオリティでホテルを選ぶユーザーも増えており、「サウナ付きホテル特集」「サウナ宿ランキング」などが組まれるほど注目が集まっています。

今回はホテルにサウナを設置する具体的な方法とおおよその費用相場、見積もりや施工を依頼する際の考え方を詳しく解説します。


コラムのポイント

  • ホテルにサウナを設置する方法はいくつかあり、顧客ニーズや既存レイアウトに合わせて選ぶことが大切です。
  • プライベートサウナ・大浴場サウナ・屋外サウナ、3つの設置方法それぞれの特徴を詳しく解説します。
  • ホテルのサウナ設置は内装工事・温浴工事が同時に発生するため、両方の分野に精通している施工業者を選ぶ必要があります。

「サ活」の次は「サ旅」がブーム?

サウナ付きホテル

メディアやSNSで「サ活」(サウナを楽しむ活動の略称)という言葉を見かけることが増えました。さらにコロナ渦から復活しつつある現在、サウナを目的とする「サ旅」に注目が集まっています。

「サ旅」は全国の有名サウナ施設を訪れるのが目的で、いわゆる「ヘビーサウナー」を中心に人気の活動です。このようなユーザーは宿泊先もサウナの有無で選定するため、サウナ付きホテルの需要も高まっているのです。

こうした状況を受け、サウナをリニューアル・または新設するホテルが続々と登場しており、集客力を高める効果的な手段になりつつあります。

ホテルにサウナを設置する方法は?

具体的にホテルにサウナを設置する方法はいくつかのパターンがあり、レイアウトやユーザーニーズに合わせて適切な方法を選ぶ必要があります。今回は代表的なパターンについて、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

①個室内にプライベートサウナを設置

ホテルのプライベートサウナ設置例

客室内に専用のプライベートサウナを設置するのは単純な方法に思えますが、実はさまざまなハードルがあり難易度は高めです。

まずは設置スペースの確保が大きな課題となります。1坪程度の2人用プライベートサウナでも、客室内にそのまま設置するのは難しいケースが多いでしょう。仮にスペースを確保できても、客室に圧迫感が出てしまっては本末転倒です。

また電気式サウナストーブを使うために必要な電気容量の確保、排水管の引き込みも難しい問題です。新築ホテルに計画段階から組み込むならアリですが、既存ホテルの場合はかなり実現難易度が高い方法と言えるでしょう。

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②2部屋をつなげて片方サウナにする

ホテルのサウナ設置例

宿泊客専用のプライベートサウナを設置する方法としては、客室2部屋をつなげて片方をサウナにするパターンもあります。

2部屋つなげればかなりスペースの余裕が生まれるためレイアウトの自由度が上がり、クオリティにこだわったプレミアムなサウナを設置することも可能になります。

部屋数は減ってしまいますが、プライベートサウナを設置することで付加価値が高まるため、結果的に売上高アップにつながる可能性が高いです。本格的にととのえる個室サウナを求めるユーザーは多いため、2部屋分以上の価格設定でも十分集客できるでしょう。

③ワンフロアすべて大浴場にしてサウナにする

ホテルの大浴場サウナ

元々大浴場がないホテルにサウナを設置する場合、ワンフロアすべてサウナにつくり変える方法もあります。

社員旅行の減少などが理由で使われる機会が減った宴会場などがあれば、大浴場とサウナにしてしまった方がホテルの価値が高まるでしょう。客室をいくつか無くす場合でも、サウナを設置することで全体の室料を高く設定でき、増収につながる可能性が高いです。

また大浴場タイプのサウナなら、日帰り利用に対応できるのもメリットです。宿泊客以外の収入源を得られるため、さらに売上高を伸ばせる可能性があります。

④屋外にサウナ小屋を新設する

ホテル敷地内のログサウナ

ホテルの敷地に余裕があるなら、屋外にサウナ専用の小屋を新設するのも一つの方法です。

屋外設置なら室内にスペースがなくてもサウナを設置でき、客室数も維持することが可能です。

無垢材を使ったログ小屋や薪ストーブなど、本場フィンランドのようなサウナ環境をつくれるのも屋外設置のメリット。よりクオリティの高いサウナを求めるユーザーを集客できる可能性が高いです。

ログハウスのメリットや費用相場、施工事例はこちらもご覧ください。

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ホテルのサウナ設置費用相場

ホテルのサウナ設置費用

商業仕様のサウナ設置費用は、1坪あたり180~200万円が相場です。一方、国土交通省の建築着工統計調査報告によると、鉄筋コンクリート造のホテル建設費用は1坪あたり約145万円です。ホテルの新築よりサウナの方が、費用がかかるということですね。

仮にワンフロア50坪を大浴場のサウナにつくり変える場合、おおよそ1億円前後の費用がかかるということです。サウナの設置費用が高いのは、本体や内装工事に加えて、特殊かつ高価な設備が必要になるのが大きな理由です。

サウナの重要設備である水風呂を例に挙げると、循環ろ過機・チラー(冷却水循環装置)などの設備と本体で1,000万円単位になることも珍しくありません。ホテルのサウナ設置は大きなビジネスチャンスでありますが、ある程度の初期投資がかかるため確実な計画が求められます。サウナ建築費用の詳細はこちらのコラムもごらんください。

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ホテルのサウナ見積もり・施工はどこに頼む?

ホテルのサウナ見積もり

実際にホテルにサウナを設置するための見積もり・施工について、どこに頼んだら良いか迷う方が多いようです。結論からお伝えすると、ホテルの内装工事と温浴工事両方に、自社でワンストップ対応できる施工業者に依頼するのが望ましいです。

既存ホテルの一部を改修してサウナを設置する場合、内装工事と温浴工事が同時に発生します。内装専門の会社にサウナ設置の見積もりや施工を頼む場合、サウナ部分は外注になるためきめ細かな対応が難しくなります。連携がうまく取れないとレイアウトのアイデアやデザインの要望が伝わりにくく、付加価値の高いサウナをつくる難易度は高いでしょう。

サウナ実績が豊富な温浴専門の施工会社に頼んでも、逆のパターンで同じ状況になる可能性が高いです。

内装工事からサウナ設置まで対応できる施工会社なら細かい要望を形にしやすく、魅力的なサウナで集客力を大きくアップできるでしょう。自社内で連携しやすいため施工期間も短縮しやすく、改修工事による機会損失も最小限に抑えられます。

ホテルサウナの見積もりを依頼する際は、宿泊施設・サウナ両方の施工実績が豊富な会社を選びましょう。

ホテルのサウナ設置は秀建にご相談ください

秀建のオフィス外観

私たち秀建は店舗・商業施設づくりのプロフェッショナルとして、多くのホテル・サウナ施工を積み上げてきました。内装工事・温浴工事のワンストップ体制で、どのようなご要望にもきめ細かく、スピーディーにお応えすることが可能です。

ホテルの規模やレイアウトに合わせて適切なサウナ設置方法をご提案できますので、まずはお気軽にご相談ください。

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