旅館リノベーションすべきポイント|新しいアイデアの考え方

宿泊施設

旅館リノベーションすべきポイント|新しいアイデアの考え方

新型コロナウイルスの影響が大きかった観光・宿泊業界ですが、回復の兆しが見えさまざまな動きが各地で生まれています。

ここ数年は団体から個人旅行への移行、ワーケーションなど新しい旅行のスタイルなど、旅館に対する顧客のニーズも変化しつつあります。

新たなニーズに応えるためには、修繕や改修の際ただ原状回復をするだけでなく、旅館の魅力を高める工夫や仕掛けも必要です。

今回は旅館リノベーションの基本的な取り組み方や、観光地自体の活性化について考えてみましょう。

 


コラムのポイント

・旅館リノベーションは新たな付加価値を加える改修のことです。

・施設と観光地全体のリノベーションで相乗効果を作りましょう。


 

旅館リノベーションの目的と意味

リノベーション後の旅館の客室

最近一般住宅を中心に使われることが多くなったリノベーションという言葉は、元の建物に新たな機能や価値を加えることを意味します。

旅館リノベーションはただ内装や設備を新しくするだけでなく、お客様にとって魅力的な施設に生まれ変わる改装を指すことが多いです。

歴史や伝統など変わらないことが大切な部分はあるかもしれません。しかしお客様のニーズは時代とともに変化しており、リノベーションが必要になる部分も多いです。

残す部分・新しくする部分のバランスを取り、お客様にとって魅力的な旅館へのリノベーションを考えてみましょう。

 

既存施設のリノベーションすべきポイント

旅館にとって重要な施設である客室・ロビー・温浴施設について、どのようにリノベーションすべきなのか考えてみましょう。

 

客室

ベッドスタイルの和モダン旅館

お客様が過ごすメイン空間である客室は、特にライフスタイルの変化や新たなニーズに対応したいポイントです。

最近は一般住宅で和室が減ってきていることを受け、ベッドを設置する和モダンスタイルの客室にリノベーションする旅館もあるようです。

普段と同じ環境の方が過ごしやすいという意見も多く、ベッドスタイルは外国人観光客のニーズに対応しやすいというメリットも。

また最近は小さなお子さんを中心にテレビよりYouTubeなどの動画を見る方も増えているため、客室内のWi-Fiを整備する旅館も。

インターネット環境があればテレワークもこなせるため、観光地で休みと仕事を両立するワーケーション需要にも対応できます。

 

ロビー

和モダンテイストのおしゃれな旅館ロビー

旅館の顔となるロビーも、リノベーションで魅力的な空間に仕上げたいスペースです。

チェックイン時間より早く旅館に着いたとき、ゆったりくつろげるロビーの存在はとてもありがたいですよね。

最近は待ち時間に退屈してしまいがちなお子さんやワーケーションの方のため、客室と同じようにフリーWi-Fiを利用できるロビーも増えているようです。

冬季の宿泊が多い地域なら、意匠性と暖かさを兼ね備えた薪ストーブや暖炉を設置するのも喜んでいただけるかもしれません。

 

温浴施設(露天風呂やサウナ)

旅館の大きなサウナ

旅館の大浴場・温泉は醍醐味の一つですが、ここ数年のブームを受けサウナ付きの旅館に泊まりたいというニーズも増えています。

サウナのヘビーユーザーである「サウナー」にとって魅力的な施設にリノベーションできれば、旅館の目玉になってくれるかもしれません。

比較的費用や設置基準のハードルが低い、テントサウナなどを併設するのも一つの手です。

後述するテント泊やグランピングとの相性も良く、既存の露天風呂と連携したり、自然の中に新設したり様々なアイデアが考えられます。

 

リノベーションで新しいニーズに応えるアイデアを

グランピングのイメージ

既存施設のリノベーションに加えて、全く新しいニーズに応えるリノベーションアイデアを盛り込むことも重要です。

例えば、コロナ禍で人の密集を避けるキャンプやグランピングの需要が高まったことを受け、敷地内でアウトドア宿泊に対応する施設も登場しています。

本格的なキャンプ道具の購入や準備・後片付けが必要なく、テント泊と温泉の良いとこどりができるサービスです。敷地に余裕があれば、少ない投資で新たなサービスを生み出すことができそうですね。

観光地でオンオフを切り替えながら働く「ワーケーション」、コロナ禍で増えたペットと一緒に泊まりたいなど、今までにないニーズもどんどん登場しています。

観光地の特性や時代の変化なども考慮しつつ、今までにない需要を探して対応することも考えてみましょう。

このような今までにない付加価値を生み出す旅館リノベーションは、「事業再構築補助金」を活用できるケースもあります。詳しくはこちらのコラムでも解説しています。

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観光地全体のリノベーションも重要課題

趣のある観光スポットの外観

ここまでは旅館内のリノベーションについて考えてきましたが、たくさんのお客様に選んでいたくだくためには観光地全体で魅力を高めることも必要です。

せっかくリノベーションで魅力的な旅館に生まれ変わっても、観光地自体の発展が無ければ客足を伸ばすのは難しいですよね。

 

引用元:観光庁(https://kankosaisei.net/

例えば観光庁では、「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化」で観光地の再生・高付加価値化事業をサポートしています。

これは観光地を管轄する自治体や複数の民間業者を対象とした支援事業です。ただ補助金を支給するだけでなく、観光アドバイザーや経営コンサルタントが地域全体の再生計画をサポートするのが特徴です。

主な補助対象は次のようなものがあります。

 

補助対象

 

宿泊施設の高付加価値化改修

外観も含めた抜本的な大規模改修。

補助率1/2、補助上限額1億円

廃屋の撤去

景観を損ねる廃屋を撤去し跡地を観光目的に利用すること。

補助率1/2、補助上限額1億円

観光施設の改修

土産物屋や飲食店など、宿泊以外の施設

補助率1/2、補助上限額500万円

交通関係事業

観光地としての魅力を高める交通事業の実証実験

補助率1/2、補助上限額500~5,000万円

 

宿泊施設の改修はまさに今回ご紹介したリノベーションにあたる内容で、補助額上限1億円とかなり大きな金額です。

観光地の印象に関わる外観の改修、廃屋の撤去など、エリア全体の魅力を高める内容が盛り込まれているのが特徴ですね。

また土産物屋や飲食店など観光目的となる場所の改修、それらをつなぐ交通事業の補助も盛り込まれています。

この事業は有識者の審査を経て採択される必要がありますが、「何から手を付けて良いか分からない」「そもそもエリアに人が来ない」といった悩みを抱えている観光地にとって、心強いサポートになるでしょう。

仮に補助事業を活用しないリノベーションでも、地域全体の宿泊業者や観光業者で連携を取って相乗効果を生み出していきましょう。

 

まとめ

コロナ禍というきっかけを経て、観光・宿泊に対するお客様のニーズは大きく変化しています。

旅館の修繕タイミングでは、リフォームによる原状回復だけでなく、リノベーションで新たな魅力や価値を生み出しニーズに対応しましょう。

 

秀建のオフィス外観

私たち秀建は、店舗内装のプロフェッショナルとして旅館・ホテルのリノベーションをお手伝いしています。

ロビーや客室などの内装施工はもちろん、露天風呂やサウナなどの温浴施設までトータルサポートできるのが私たちの強みです。

旅館リノベーションに関することならなんでもお手伝いできますので、ぜひご相談ください。

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監修者情報

(株)秀建 編集部

(株)秀建 編集部

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